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kameねえちゃん と saruこぞう

saruこぞうの涙 ---semi麻呂くんの転校---

saruこぞうが学校から帰って来る時間に家にいるのは久々。
帰って来るなり、
「おかあさん、semi麻呂くんが、引っ越しちゃう。」
「いつぅ!?Σ( ̄□ ̄;)」
「今日で最後だって。」
「なんで?」
「おとうさんとおかあさんの都合だって。」
「聞いてたの?」
「ううん、知らなかった。言っちゃダメって言われてたんだって。」
「あんなに毎日遊びに行ってて気づかなかったの?(」lll ̄ロ ̄)」」

saruこぞうの最近の行動パターンは、
帰宅後すぐにランドセルを放ってデュエルマスターズカードの用意をし、
自転車で1.5km離れたsemi麻呂くんちへ遊びに行く。
土日もsemi麻呂くんから「遊びにきて。」と電話がかかってきて、
よし来た!とばかり、大喜びで出かけて行ったものだ。

今日もランドセルを放って、玄関の外へ。
「どこに行くの?」
「semi麻呂くんにお別れしてくる。たぶん、すぐ戻って来ると思うよ。」
手にはカードケース。すぐに帰るつもりなのに?

まもなくして帰って来た。
「カード、あげたの?」
「ううん、そうしようと思ったんだけど、いなかった。そろばんだって。」
「おかあさん、いた?」
「ううん。いなかったから、探してた。
 そしたらkokko君に出会って、そろばんに行ってたよって教えてくれた。」
「カード、あげちゃっていいの?」
「うん。ぼくもたまに使うけど、semi麻呂くんが持ってたほうがいいから。」

幾種類ものカードの組み合わせで
各自が違う内容のデッキ(40枚のカードのセット)を作るので、
絶対に自分が手放したくないカード以外は、
お互いが自分のデッキと天秤にかけて、数枚ずつ交換したりしているようだ。
4枚揃わないと使えないカードもあって、
今回saruこぞうがあげようと思ったのは、semi麻呂君が持っていない4枚組。
いつもは貸してあげてたのかな?

とっさにプレゼントしようと考えたsaruこぞうにちょっとびっくり。
そういうことは思いつかない子だと思っていたから。
「あとで、電話してから行こう。私もおかあさんに会っときたいから。
 買い物から帰って来るまで待ってて。」
「うん、わかった。」

18時半。
「『現在使われていません。』だって。」
「んじゃ、取り合えず行ってみようか。」と、車で出発、
途中で妹とそろばん帰りのsemi麻呂くんを発見。
一緒に載せてsemi麻呂くんのアパートに着くと、車がない。

「あ、おかあさん、出かけちゃってる。
 今日はおかあさんがランドセルを運んでくれたから、
 ぼく、鍵を持ってないんだ・・・」
「どーすんの?」
「もうすぐ帰って来ると思うから、saruこぞう君とデュエルして待ってます。」

そりゃいいけどさ〜
置いて行ったら、またすぐ迎えに来なくちゃならんじゃないか。
kameねえちゃんの誕生日のケーキを作る時間が・・・

と言っても、放置して帰るわけにもいかないし、
saruこぞうは明日の早朝から旅行にでかけちゃうからこれが最後だし。
許せ、kameねえちゃん・・・

風が冷たくて、外では寒いので、狭い車の中へ移動。
なかなか帰ってこなくて、1ゲーム終盤あたりでやっと帰って来た。
「最後まで終わらせていいよ。続けてて。」

終わるまで、semi麻呂くんのおかあさんと車の外で立ち話。
車で2時間かかる、ずっと遠くへお引っ越し。
「先生やみんなから口が悪いって言われ続けててさぁ、
 saruこぞう君と遊ぶときはこうして穏やかに過ごしてるんだけどね。」

見かけは、ぼーっとしてるんだけど、
確かに大人にはいきがってたsemi麻呂くん。
昨年、持久走大会で沿道の大人が応援すると、横目で見ながら
「こんなのどうでもいいんですぅ。」と斬ったことは記憶に新しい。

saruこぞうからは5年生になってからは毎日担任の先生に怒られていると聞いた。
席がとなりで、家庭訪問で先生に不思議がられた。
「ちょっかいを出されても怒らないんですよねぇ、saruこぞう君は。
普通は、うるさくて嫌だと思うんですけどねぇ。
『ぼくの一番大事な友だち』という作文で、semi麻呂くんはsaruこぞうくんのことを
saruこぞう君もsemi麻呂くんのことを書いたんですよねぇ・・・。
仲がいいんですかねぇ・・・。」

実のところ、作文の話にはnekoかあさんも、ちょっと驚いた。
semi麻呂くんとは単なるカードゲーム仲間だと思っていたから。

最後のゲームが終わって、また明日も会うかのようにさよならをして、
semi麻呂くんはおかあさんの車に鍵を取りに行った。
妹が学校に忘れ物をして取に行くからsemi麻呂くんはお留守番らしい。
これ以上は時間もなかったので、saruこぞうも車に乗り込んだところに、
おかあさんの車からランドセルを背負ってもどってきたsemi麻呂くんがやってきた。

「saruこぞう君、ぼく、鍵をズボンのポケットに入れてたよ〜┌|≧∇≦|┘」
「なんだよ〜┌|≧∇≦|┘」
もう一回車の外に出て、そろばんの荷物を運ぶのを手伝いながら
階段をのぼってsemi麻呂くんちへ。
ふたりがどんな話をしながらのぼったのかわからないけれど、
なかなか降りて来ないので行ってみると、玄関のところでsemi麻呂くんが
「saruこぞう君、ぼくんち一周回ってから出てくるって。」

今度は本当に最後のバイバイをして、家に帰った。
玄関から中に入りながら、
「ぼく、今日学校で転校するって聞いたとき、涙がでちゃったよ。」
と、saruこぞうがぽつり。
「わーんって泣いた?」
「ううん、こっそり泣いたけどね。」
「みんながいるとこで?」
「うん・・・」

これまでも何人か転校していったけど、涙が出たのは初めてだったね。
ちょっぴり大人になったかな?
月曜日に思い出して、もう一回泣いちゃうかもね。

きっと、また会えるよ。
by kumanekokamesaru | 2008-05-31 00:50 | saruこぞう
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雑草のようにたくましく

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